
今回は第6回で6:20〜8:00くらいまでの文章を扱っています!
- 0:00 〜 1:00
- 1:00 〜 2:00
- 2:00 〜 3:30
- 3:30 〜 5:00
- 5:00 〜 6:20
- 6:20 〜 8:00
- 8:00 〜 9:30
参考 South Parkとは??という方は、こちらのページをご覧ください。
英語レベル:中学卒業〜高校程度
基本的な文法が押さえられていれば問題ありません。
今回の文章には品のない内容が一部含まれています。
カジュアルな英語表現を身につけるという目的のために、そうした内容も他の話題と区別することなく解説を行いますが、ご気分が優れない方もいらっしゃるかと思いますので、その場合はここで引き返すことをおすすめします。
参考 視聴の上での注意はこちらの記事で説明してあります。
今回のスクリプトは South Park Archives からの引用であり、本記事の関連するすべての内容は クリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承 3.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
また、South Park に関する画像は Comedy Central に著作権があり、関連するロゴやタイトル、キャラクターはすべて Comedy Partners の商標となっています。
South Park Season 1 Episode 1:前回までの振り返り
学校に着いた少年たちですが、さらわれたアイクのことが気になってカイルは授業に集中できません。

助けに行かないとパパに怒られちゃう!
スタンがサボろうと言ってくれたものの、パニックで騒ぎすぎてギャリソン先生に注意を受けてしまったため、直談判に乗り出す事にします。

弟が宇宙人にさらわれました。助けに行かないといけないので帰ってもいいですか?
ギャリソン先生はハットくんに尋ねることを提案しますが、残念ながらハットくんには認めてもらえませんでした。

ダメだ!!よく聞けよ!?失せな!
ギャリソン先生もハットくんも宇宙人なんて話を信じてくれる様子はまったくないようです。
今回は学校生活の続きですが、なんとカートマンの体が…?
今回のスクリプト
聞き取れなかった方はまず文面で理解し、その後スクリプトを見ながら徐々に耳を慣らしていきましょう!
スクリプトはこちらです(一部修正)。
- カートマン:Ow! My ass!
カイル:Dude!
スタン:Damn, Cartman! - カートマン: Uh… Ow! My ass!
カイル:Dude, he’s farting fire!
スタン:It’s the alien anal probe. It’s shooting fire from Cartman’s rectum!
カートマン:No, that was just a dream. - ギャリソン:Eric, do you need to sit in the corner until your flaming gas is under control?
カートマン:No, Mr. Garrison, I’m fine. - 運転士:Hey, you cows can’t get on this train! This is a people train. You cows have no business on a people train, all right? ‘Cause you’re cows.
- 運転士:No, no, no. Don’t try any of that cow hypnosis on me, all right? ‘Cause it’s not gonna work.
バーブラディ:Hold it right there, cows! - バーブラディ:Come back here!
- 生徒A:So then I had bad, bad gas.
生徒B:Ya, seriously, killer. - カートマン:Oh!! Whoa, I sure am hungry.
スタン:How can you eat when you’re farting fire?
カートマン:Shut up, dude, you’re being totally immature. - カイル:Hey, look, there’s Wendy Testaburger.
スタン:Where? - カートマン:Stan wants to ki-iss Wendy Testabur-ger.
スタン:Shut up, fat ass! I don’t even like her! - カートマン:I’m not fat. And you obviously like her because you throw up every time she talks to you.
スタン:I do not!
構文解析と意味の取り方

構文解析などという高尚なものではありませんが、1つずつ丁寧に文を見ていきます。
1ブロック目

Ow! My ass!

Dude!

Damn, Cartman!
ここは短い言葉だけなので簡単ですね。

カートマンのお尻から爆風のようなものが出たシーンです。
- カートマン:Ow! My ass!
- カイル:Dude!
- スタン:Damn, Cartman!
「My ass」はスラング表現として「馬鹿言うなよ」という意味を持っていますが、ここではカートマンのお尻から火が出ているので文字通り「お尻が(やばい)!」という意味で捉える方が自然です。
ただし、「ass」はかなり下品な言葉なので、日本語的には「ケツ」のように訳す方がニュアンスとしては近いです。
「Dude」は驚きや怒りを表す「おい!」、「まじかよ!」といったニュアンスの言葉です。
ここではいきなり火が出てきたので、「うわあっ!」のような驚きになるでしょうか。

お尻が発火なんてそうそう起きませんからね。
「Damn」は「damn it」や「god damn it」などの形ですでに度々登場している「ちきしょう」、「くそっ」という感情的なスラングです。
ここでは上の「Dude!」と同じように「うわっ!」と捉えてもいいでしょうし、不快感のニュアンスを少し含めて「おい!」としてもいいでしょう。

周りの生徒もびっくりしています。
カートマン:ああ、ケツが!
カイル:うわっ!
スタン:おい!カートマン!
2ブロック目

Uh… Ow! My ass!

Dude, he’s farting fire!

It’s the alien anal probe. It’s shooting fire from Cartman’s rectum!

No, that was just a dream.
カートマンの2度目の発射です。
- rectum:直腸
普通はなかなか見かける機会のない単語でしょう。
「直腸」の意味ですが、直腸は大腸の最後の肛門につながっている部分です。

すごい勢いなので痛そうですよね。。。
- カイル:he’s farting fire!
- スタン:It’s the alien anal probe.
- It’s shooting fire from Cartman’s rectum!
「fart」は Part 4 で取り上げた「おならをする」というちょっとお下品な動詞です。もちろんするのは「おなら」以外にないので自動詞ですが、ここでは他動詞的に使われて「火をおならする」のような表現になっています。
意訳すれば「お尻から火が出る=お尻が火を吹く」という感じですね。
非常にシンプルな「SVC」型で、難しい単語もありませんが「the」の存在には注意しましょう。
シェフから「anal probe」の話をすでに聞いているため、これは単純に
あれは肛門ロケットだ
と指摘しているのではなく、
あれがまさにシェフの言っていた肛門ロケットなんだ
という気づき・納得感が表れています。

直接は述べられていませんが、「やっぱほんとに肛門ロケットってあるんだ!」という腑に落ちた気持ちが感じられますね。
「It」は先ほどの「the alien alien probe」を指しています。
「from Cartman’s rectum」は「カートマンの直腸から」ですが、直腸からということは要するにお尻からということです。
つまり、スタンは

肛門ロケットは火を発射するような仕組みになっているに違いない!
と思っているのですね。

未知の宇宙人ですから何だってあり得そうです。
ここではカートマンがまたしてもただの夢だったと否定していますね。

本当に夢だったと信じているのか夢じゃなかったと信じたくないのかはわかりませんが、なかなか強情です。
カートマン:ああ!!ケツがぁ!
カイル:わぁ!カートマンのお尻が火を吹いた!
スタン:あれが宇宙人の肛門ロケットか。ロケットがカートマンのお尻から火を吹いているんだろ!
カートマン:違うっつーの、あれはただの夢だって。
この「和訳しよう」シリーズでは、中学文法をある程度押さえられた方向けに説明を作成しているため、中学校で習う内容に抜けや漏れがあると少し難しいかもしれません。
できない部分がわかっている場合はその部分だけ復習すれば問題ありませんが、全体的にまとめて復習したい場合はこの本がおすすめです。
説明やイラストがわかりやすくまとまっていることに加え、必要な事項が網羅されているため、この本だけで基本的な部分はすべて復習することができます。
3ブロック目

Eric, do you need to sit in the corner until your flaming gas is under control?

No, Mr. Garrison, I’m fine.
ギャリソン先生は聞き取りやすくて気が楽です!
- in the corner:(部屋の)隅で
- flaming:燃えている
前置詞に注意しましょう。他にも「on the corner」や「at the corner」という表現がありますが、「部屋の隅」を表すのは「in the corner」だけです。
「炎」という名詞や「燃える;〜を燃やす」という動詞として使われる「flame」が形容詞になった形です。

ここは短いですが、1つ面白い気づきがあります!
ギャリソン先生のセリフに注目しましょう。
ギャリソン:Eric, do you need to sit in the corner until your flaming gas is under control?
「until」は「〜するまで」という意味の接続詞です。
「until」の前後に分けて考えると楽です。
これは簡単ですね。「need to 〜」は「〜する必要がある」でなので、この部分は「隅に座る必要はありますか?」となります。
なぜこんなことを聞くかというのが「until」の後です。
「gas」は「ガス」で、「おなら」という意味もあります。

「flaming gas」で「燃えているおなら」というのはなかなかシュールな言い回しですね。
「under control」は Part 2 で扱いました。「支配下にある、管理できている」という意味です。
よって、この部分は
燃えているおならがおさまるまで
という感じになります。
つまり、お尻から火が出る状態では危険、あるいは他の生徒の迷惑になるので、一時的に離れた場所に行ったらどうだいと聞いているわけですね。
さて、本題はここからです。
それは、ギャリソン先生が使った呼び名「Eric」です。
彼の名前はエリックが名(名前)、カートマンは姓(名字)ですが、「Jesus vs. Santa」を含めたここまでのお話では、みんな「カートマン」と呼んでいましたね。
つまり、スタンやカイル、ケニーはカートマンの友達なはずですが、彼らは名字で呼んでいるのです。

イメージとしては、友達に「〜ですよね、〜します」などの敬語を使っているような感覚でしょうか。
なぜカートマンだけ名字で呼ばれているのかはここではわかりませんが、少なくとも他の友達とは違う距離感があるということを覚えておきましょう。
一方のギャリソン先生は「カイル」、「エリック」のようにどの生徒も区別せずに名前で呼んでいますね。

ちなみに、この理由は後々のエピソードで徐々にわかってきます!
ギャリソン:エリック、その火のおならが収まるまで隅の方に行ったほうがいいんじゃないかい?
カートマン:いや、ギャリソン先生。俺は大丈夫です。
4ブロック目

Hey, you cows can’t get on this train! This is a people train. You cows have no business on a people train, all right? ‘Cause you’re cows.
場面は学校から汽車の駅に切り替わります。
「get on」の部分がつながって難しく感じるかもしれませんが、全体的にはちょうどいいくらいの難易度ではないでしょうか。
- get on 〜:〜に乗る
- have no business on 〜:〜について口出しする筋合いはない
バスや電車などの乗り物「に乗る」という意味の句動詞です。
乗り物に乗ることを表す表現は他にも「get in 〜」や「get into 〜」がありますが、これらは車など小さい乗り物に体をかがめたりしながら「乗り込む」というニュアンスが強いです。
「get in a train」、「get into a train」という使い方も通じるようですが、「get on a train」が基本です。
参考 WordReference.com “get on a train/go into/in a train”
参考 Stack Exchange ‘“on the train” or “in the train”?’
参考 HiNative “get in the train or get on the train”
「business」は「ビジネス」と同じ単語ですが、この表現では「干渉する権利」という意味です。「〜に干渉する権利を持たない」、「〜について出る幕じゃない」という風に訳されます。

You have no business on my smartphone!
- あなたに私のスマホを見る権利なんてないわ!

牛が汽車の駅で列を作っているシーンです。
- 運転士:Hey, you cows can’t get on this train!
- You cows have no business on a people train, all right?
- ‘Cause you’re cows.
「you cows」は「you children」と同じ「you +名詞」の形で「君たち〜」という訳し方をします。

ここでは行列を作る牛に辟易しているので、「お前たち牛」という感じです。
「you can’t」は不可能「〜できない」もありますが、ここでは「〜するな」という命令ですね。
「all right」は複数の使い方がありますが、ここでは文末に付いて「わかりましたか?」という念押し・確認の意味を表しています。
「people train」は「人間汽車」と訳すと不自然なので、「人間用の汽車」のように補ってあげましょう。
スクリプトでは文が分かれていますが、構造的には前の文と繋がっています。
(You cows have no business on a people train) ‘cause you’re cows.
「人間が乗る汽車なんだからお前たち牛は乗れないぞ、だってお前らは牛なんだからな」といった感じですね。
運転士:おい、お前たち牛はこの汽車には乗れないぞ!これは人間の汽車だ。お前たち牛は人間の汽車に乗る権利はないんだよ、わかるか?だってお前らは牛なんだもんな。
5ブロック目

No, no, no. Don’t try any of that cow hypnosis on me, all right? ‘Cause it’s not gonna work.

Hold it right there, cows!
「cow」の部分が強調してゆっくりになるのでここは聞き取りやすいです。「’Cause 〜」の部分はサイレンが重なるので聞き取れなくても問題ないでしょう。
- hold it:(命令で)動くな
- right there:その場で
- hypnosis:催眠術
「動作を中止しろ」という意味のカジュアルな表現です。
文脈によって「ちょっと待って」や「そのまま動くな」といった訳し方になります。
「right」は「ちょうど」という強調の意味として使われています。
「right now」と同じ使われ方ですね。
強調の意味を含めて「その場で」、「まさにそこで」といった感じです。
難しい単語ですね。「〜に対して催眠術(をかける)」など対象を指定する際には、今回のように「hypnosis on 〜」という前置詞の使い方になります。

文章の理解も簡単です。
- 運転士:Don’t try any of that cow hypnosis on me, all right?
- ‘Cause it’s not gonna work.
- バーブラディ:Hold it right there, cows!
「not 〜 any」は全否定「まったく…ない」です。
「any of 〜」は「〜のいずれか」という意味ですが、「not」があって全否定なので「どんな〜も決して…ない」という意味になります。
「that」はここでは牛が集団になってモーモー言っている様子を指して、「そういう(催眠術)」といった感じです。

モーモー言っているのが運転士の目には催眠術として映ったのですね。
「‘Cause」は上で見た通りですね。
「work」はもちろん「働く」ではなく「うまくいく」の意味です。
「’Cause」があるので「〜だから」と訳したくなりますが、意訳して「どうせ〜なんだよ」のように訳してもいいかもしれません。
文の意味は「そこを動くな、牛たち!」です。

ここでは発言の真意を考えましょう。
そもそも Part 4 で見たように、バーブラディは酪農民のもとを逃げ出した牛を追っています。つまり、逃げ出した牛を捕まえようとして「そこを動くな!」と言ったのですね。
運転士:いやいやいや。そんな類の催眠術はやめるんだ、わかるか?どうせそんなの効かないんだよ。
バーブラディ:そこでじっとしていろ、牛たち!
6ブロック目

Come back here!
「Hold it right there」という言葉を無視して逃げ出した牛を追いかけるシーンです。

参考先のスクリプトでは「Come back here! Now then!」となっていたものの、そもそも「Now then」が聞き取れませんし、あまり意味が通っていないように感じたので省略しました。
他のスクリプトでは「Come back here! Ahhhhh!」のようにしているものもあったので、こちらの方が正しいように思います。
バーブラディ:こっちに戻ってこい!
7ブロック目

So then I had bad, bad gas.

Ya, seriously, killer.
話は再び学校に戻ります。このシーンはあくまでバックで流れている雑音なので聞き取れなくても問題ないでしょう。
- killer:すげえ、やるじゃん
何やら物騒な字面ですが、意味は元の動詞「kill」とはあまり関係がありません。
とてもいいものやカッコいいもの、素晴らしい出来事などに対し「すっげぇ」、「やるなぁ」という具合に使います。

I passed the entrance exam for ABC University!

That’s killer, dude!
- ABC大学の入試に受かったよ!
- お前すげぇじゃん!

会話の流れがよくわかりませんが、内容的にもたわいもない(?)話のようです。
- 生徒A:So then I had bad, bad gas.
- 生徒B:Ya, seriously, killer.
「So then」は「それじゃあ」、「それでさあ」という話の続きを導入するための表現です。
「bad, bad」は同じ形容詞が2回連続しているので、強調されて「すんごく悪い」といったニュアンスでしょう。
「have gas」は文字通り「ガスを持っている」ですが、ここではどのようなガスをどのように持っているのかは明らかになっていませんね。

ストーリーの中心になっているカートマンの状況を考えると、「腸内にガスが溜まっている」というニュアンスかもしれません。
「seriously」は「真剣に」、「真面目に」という副詞ですが、砕けた会話では「マジで」、「マジかよ?」といった使われ方をします。
ここでは「ya」と一緒に使われている肯定文で、後ろに「killer」があるので「マジそれすげぇな」といった感じです。

会話の流れが分からないのでこれ以上のことは分かりません。
生徒A:それでさ、めっちゃガスが溜まってたんだよ。
生徒B:それマジすげえな。
8ブロック目

Oh!! Whoa, I sure am hungry.

How can you eat when you’re farting fire?

Shut up, dude, you’re being totally immature.
ここは比較的ゆっくりですね。
- sure:確かに
- immature:大人げない、子供みたいな
意味・使い方は「surely:確かに、本当に」と同じで、品詞は副詞です。
形容詞が動詞の前に来ることはないので、「sure be 〜」という語順であればこの副詞としての使い方になります。

It sure is cold out today.
- 今日は外が本当に寒いね。
「mature」は「成熟した」という意味で、「immature」はその対義語「未熟な」です。
未熟であるということは、考えや行動が「子供っぽい」、「浅はか」ということでもあります。このような使い方の場合は特に、非難の気持ちが込められることがよくあります。

全体的な意味を掴むのは簡単ですが、細かいニュアンスに注意しましょう!
- カートマン:Oh!!
- Whoa, I sure am hungry.
- スタン:How can you eat when you’re farting fire?
- カートマン:Shut up, dude, you’re being totally immature.
これはまた火のおならが出たタイミングのセリフです。
文字通り「おぉ!」「あああ!!」といった感じですね。
「Whoa」はお腹が空きすぎるあまり出た言葉です。特に意味を考える必要はなく、「はぁ」、「あーあ」、「ふぅ」のように適当に訳して問題ないでしょう。
「I sure am hungry」の「sure」は副詞です。

マジ腹へったわ…
といった感じです。
「How can you 〜」は「どうやって〜するの?」という方法・手段を聞く質問です。ただし、ここでは本当にどうやって食べるのかを聞いているというよりは、

どうせ食べれないだろ!
というからかいのニュアンスがあるでしょう。
「when you’re farting fire」はそのままですが、「お尻から火を出しているとき」です。

おならをしながらご飯を食べれるのか、というのは確かに自然な疑問ですね。
この文が現在進行形になっていることに注意しましょう。動詞は「be」が進行形「being」になっています。
「totally immature」で「本当に大人げない、まったくもって子供じみた」という意味で、時制が現在進行形なので、この文は

お前今すげーガキっぽいぞ。
という感じです。進行形なのでニュアンスとしては「今この瞬間ガキっぽい」であって、「(普段から)ガキみたいな性格してるなあ」ではありません。
今この瞬間ガキっぽいというのは、どちらかというと性格ではなく今現在の行動に関する感想ですので、もう少しわかりやすく言い換えれば
ガキっぽいことしてんなぁ=ガキみたいなことすんなよ
という感じになるでしょう。
この文が現在形だったとしましょう。
you’re totally immature.
進行形がある瞬間という1点を指すのに対し、現在形はある程度幅のある「現在」を指すので、この場合は「お前は本当にガキっぽいやつだ」という性格、人格に関する発言としてのニュアンスが現れます。

カートマンは別にスタンのことを「ガキっぽいやつだ」と非難しているのではなく、「そんなガキっぽいこと(意地悪な質問)するのはやめろよ」としてスタンの行動を牽制しているのですね。
カートマン:ああ!!はあ、マジ腹へったわ。
スタン:ケツから火出しながらどうやって食べんの?
カートマン:うっせぇな、お前は。マジでガキみたいなことしやがって。
9ブロック目

Hey, look, there’s Wendy Testaburger.

Where?
「Wendy Testaburger」という女の子が現れて、少年たちが注目するシーンです。言葉ではなく映像による描写がメインなので英語として難しいものはありませんね。

とはいえ、1点だけ気をつけておきたいことがあります。
there’s Wendy Testaburger.
「there is/are」は「〜がある」という定番の表現ですが、実は定冠詞「the」の付く名詞や固有名詞を続けることができないというルールがあります。
そもそも「there is/are」は新しい情報を導入するための表現なので、お互いの認識が一致するもの(つまり「the」が付く名詞や固有名詞)に対して使うということがありません。
例えば次のような文を考えましょう。
「Japan」は固有名詞で、アジアにあることを知らない人はいるかもしれませんが、基本的に「Japan」という国の存在はほとんどの人が知っていることでしょう。

日本を知っている人に「日本っていう国があってね…」というのがおかしいというのは感覚的に理解できると思います。
もし日本がアジアにあることを言いたいのであれば、次の文の方が自然です。
もし日本を知らない人に対して紹介するのであれば、
There is a country named Japan in Asia.
のように「〜という名前の国がある」となるでしょう。
しかし、今回は「ウェンディ・テスタバーガー」という人名(固有名詞)が使われています。
実はそうではありません。今回の場合、「there’s」は「〜がある、いる」という単なる存在を表しているわけではなく、「あそこに〜がある、いる」という特定の場所への存在を表しています。
要するに、
Wendy Testaburger is there.
の語順がひっくり返ったのと同じです。

語順が変わった理由としては、ここまで話題に上がっていなかった「Wendy Testaburger」という単語でいきなり文を始めるのを避けるためでしょう。
「見てあそこ!ウェンディ・テスタバーガーがいるよ!」といった感じです。
少年たちの反応から、彼女は学校のマドンナ的存在なのかもしれませんね。
カイル:なあ、見てよ、あそこにウェンディ・テスタバーガーがいるよ。
スタン:えっどこ?
10ブロック目

Stan wants to ki-iss Wendy Testabur-ger.

Shut up, fat ass! I don’t even like her!
カートマンがスタンをからかうシーンです。

ちなみにこのカートマンのからかいソングは今後もたびたび登場します!
- カートマン:Stan wants to ki-iss Wendy Testabur-ger.
- スタン:Shut up, fat ass! I don’t even like her!
メロディーに合わせて単語の中にハイフンが入っていますが、特に難しいところはないでしょう。
「スタンがウェンディ・テスタバーガーにキスしたがってるぞ」といった感じです。
日本語版では「ウェンディがKISS♪スタンとKISS♪」のようになっています。
「fat ass」は「Jesus vs. Santa」で登場した「デブ」という下品な表現です。
「not even 〜」は「〜ですらない」という表現です。ここでは、「キスしたいんだろ」というカートマンに対して「(キスするとかどうこうの前に)好きですらない」と反抗しています。

ただ、直後のシーンからわかるように明らかにスタンはウェンディに好意を寄せていますね。
つまり、ここでは思春期の少年(少女も?)にありがちな好きな子のことを嫌いと言ってしまうあの現象が出てしまったのです。
カートマン:スタンがウェンディとキスしたがってるぞ〜。
スタン:黙れデブ!あいつのことは好きでもない!
11ブロック目

I’m not fat. And you obviously like her because you throw up every time she talks to you.

I do not!
- throw up:吐く
食べたものを戻してしまうことです。
1語で表す場合は「vomit」という動詞が使えます。

カートマンがスタンにからかいを続け、スタンはさらに否定を続けます。
- カートマン:I’m not fat.
- And you obviously like her because you throw up every time she talks to you.
- スタン:I do not!
スタンの「fat ass」への返答です。以前カイルに「fat boy」と言われたときは
I’m not fat, I’m big boned!
と返しましたが、今回はカートマンがスタンをからかうネタを持った優位な状態なので多少の悪口は気にせず、「デブじゃない」と軽く否定するだけにとどまっていますね。
副詞節の繋がり方に注意しましょう。「because」節は文の最後まで続いています。
「because」の前までは簡単です。
And you obviously like her:明らかにあの子のこと好きだろ
「because」の後は「every time」節が含まれています。
because you throw up every time she talks to you.
「every time S V」は「S が V するときはいつも」という表現です。ここでは、「ウェンディがスタンに話しかけると必ず」となります。
よって、「because」節全体では「彼女が話しかければいつも吐いているから」です。

好きな人を前に緊張して話せないというのはよくありますが、吐いてしまうというのはかなり珍しいですね。。。
この文は何が省略されているのかを見分けるのが難しいですね。
次の2つの可能性が考えられます。
- I do not (throw up every time she talks to me)
- I do not (like her)
「話しかけられるたびに吐くから好き(吐くくらい緊張するってことは好きだろ)」という理論を崩すためには
- 「話しかけられると吐く=好き」ではない
- そもそも吐いていない
のどちらかを主張していると考えられますが、一応どちらで解釈しても意味が通ります。

どちらの意味で発言したかはスタンのみが知っていますが、いずれにせよ訳は「違うっつーの!」という感じです。
日本語でも「違う!」と言われただけでは何が違うのかはわかりませんよね。
もし会話でこのような省略に出会って意味が掴めなければ、
- You do not do what?
- What don’t you do?
のように聞き直すことになります。
カートマン:デブじゃねえよ。それにな、お前は絶対あいつのこと好きだろ。話しかけられればいっつも吐いてるじゃんか。
スタン:違うっつーの!
今回はここまでです!ウェンディを前に目がハートなのに必死で周りにバレバレの嘘を付くスタン。気になる恋の行方は次回いきなり進展…???

次回乞うご期待です!
サウスパークはかなり難しい部類ですが、何回聞いてもいくら解説されても本当にまったくわからない…という方は英会話に対する取り組み方を見直すことも大切です。
この本は、海外ドラマに限らず実際に日常的に使われる単語が非常に少ないという点に注目し、具体的な練習問題を通して英会話として使える英語を身につけるというコンセプトで作られています。Amazonの売れ筋ランキングで第1位を取ったこともあり、試し読みをすることもできるので気になる方はぜひチェックしてみてください!
まとめの日本語訳とクイズ

- カートマン:ああ、ケツが!
カイル:うわっ!
スタン:おい!カートマン! - カートマン:ああ!!ケツがぁ!
カイル:わぁ!カートマンのお尻が火を吹いた!
スタン:あれが宇宙人の肛門ロケットか。ロケットがカートマンのお尻から火を吹いているんだろ!
カートマン:違うっつーの、あれはただの夢だって。 - ギャリソン:エリック、その火のおならが収まるまで隅の方に行ったほうがいいんじゃないかい?
カートマン:いや、ギャリソン先生。俺は大丈夫です。 - 運転士:おい、お前たち牛はこの汽車には乗れないぞ!これは人間の汽車だ。お前たち牛は人間の汽車に乗る権利はないんだよ、わかるか?だってお前らは牛なんだもんな。
- 運転士:いやいやいや。そんな類の催眠術はやめるんだ、わかるか?どうせそんなの効かないんだよ。
バーブラディ:そこでじっとしていろ、牛たち! - バーブラディ:こっちに戻ってこい!
- 生徒A:それでさ、めっちゃガスが溜まってたんだよ。
生徒B:それマジすげえな。 - カートマン:ああ!!はあ、マジ腹へったわ。
スタン:ケツから火出しながらどうやって食べんの?
カートマン:うっせぇな、お前は。マジでガキみたいなことしやがって。 - カイル:なあ、見てよ、あそこにウェンディ・テスタバーガーがいるよ。
スタン:えっどこ? - カートマン:スタンがウェンディとキスしたがってるぞ〜。
スタン:黙れデブ!あいつのことは好きでもない! - カートマン:デブじゃねえよ。それにな、お前は絶対あいつのこと好きだろ。話しかけられればいっつも吐いてるじゃんか。
スタン:違うっつーの!
クイズ
今回の内容を復習しましょう。
サウスパークでは色んな英語表現が学べますが、それらを実際に使って英語を話せるようになるには英語で人とコミュニケーションを取る経験が欠かせません。でも、日本で生活しているとそういう機会ってほとんどありませんよね。
この本は「ひとりごと」を英語ですることで、自宅にいながらひとりで実践的な英語を使えるようになるというコンセプトのもと作られています。文法も知識からスタートするのではなく、「ひとりごと」として口に出しながら身に付けていくため、私たちが日本語を身に付けていったのと同じように自然に習得することができます。
コメント
続きが見たいです….最近サウスパークを見始めた者です。こちらのサイトがとても見やすいし、解説も非常に丁寧だったのでこの先も見れたら嬉しいです!
ご覧いただきありがとうございます。
長らく更新できていなかったので、時間を作りながら続きを作成できればと思います!