
たったの数文ですが、実はここからサウスパークがどんなアニメなのかを伺い知ることができる面白い文章になっていますよ〜!
参考 South Park とは??という方は、こちらのページをご覧ください。
今回は特に簡単なので基本的な文法が押さえられていれば問題ありません!
South Park に関する画像は Comedy Central に著作権があり、関連するロゴやタイトル、キャラクターはすべて Comedy Partners の商標となっています。
South Park Disclaimer:サウスパークの最初の画面って?
サウスパークでは、(ほぼ)毎回エピソードが始まる前に以下のような文章が表示されます。
ALL CHARACTERS AND EVENTS IN
THIS SHOW–EVEN THOSE BASED
ON REAL PEOPLE–ARE ENTIRELY
FICTIONAL. ALL CELEBRITY VOICES
ARE IMPERSONATED……POORLY.
THE FOLLOWING PROGRAM
CONTAINS COARSE LANGUAGE
AND DUE TO ITS CONTENT IT
SHOULD NOT BE VIEWED BY
ANYONE
これは、日本のアニメでよく見られる
テレビを見るときは、部屋を明るくしてテレビから離れて見てください
のようなもので、Disclaimer と呼ばれます。
- disclaimer:「免責」などと訳されます。
免責というのは「何か問題が発生しても責任は持ちません」という意味ですが、ここでは主に

このアニメは自己責任で見てくれよ!
という内容の文章なので、「おことわり」の用に訳した方がとしっくりくるでしょう。
全部でたった3文しかないのでぱぱっと内容を押さえて、「サウスパークらしいおことわり」を楽しんでいきましょう!
構文解析と意味の取り方

構文解析などという高尚なものではありませんが、1つずつ丁寧に文を見ていきます。

全部大文字だと読みにくいと思うので、綺麗に直した形で見ていきましょう!
- All characters and events in this show — even those based on real people — are entirely fictional.
- All celebrity voices are impersonated……poorly.
- The following program contains coarse language and due to its content it should not be viewed by anyone.
1文目
All characters and events in this show — even those based on real people — are entirely fictional.
- those:(後ろに修飾語を付けて)〜の人、もの
初めて見た方は驚くかもしれませんが、この文の「those」は「あれらの〜」という意味ではありません。後ろに関係代名詞などの修飾語を付けて「〜な人、〜のもの」という意味を表します。
例:Those who didn’t attend the meeting must explain why.
会議に出席しなかった者は理由を述べなさい。

途中に挿入句がありますが、典型的な「SVC」の文ですね。
この文は、次のような構造です。
- All characters and events in this show
- (even those based on real people)
- are
- entirely fictional.
主部の「show」は「ショー」としてもいいですが、ここでは「番組」くらいにしておく方がいいでしょう。
挿入句「even those based on real people」は「those」が「人々」を表すので「実在する人物に基づいた人でさえ」となります。
補語部分の「entirely」は「完全に、全面的に」、「fictional」はフィクションという言葉から連想されるように「架空の」という意味です。
この番組に登場するすべての人物・出来事は、例え実在する人物をベースにしたものであっても、全面的にフィクションとなっています。
2文目
All celebrity voices are impersonated……poorly.
- impersonate:〜をまねる
人を笑わせたり騙したりするために誰かの振りをする様子を表す動詞です。

オレオレ詐欺はまさに詐欺師が子・孫を impersonate している例です。

この文は受動態ですね。
あまり馴染みのない表記かもしれませんが、この文は「O + V」と表すことができます。
- All celebrity voices
- are impersonated
- poorly
特に難しいポイントはないでしょう。
「poorly」は「下手に、不十分に」という意味です。
有名人の声はすべてものまねです……下手くそですが。
3文目
The following program contains coarse language and due to its content it should not be viewed by anyone.
- coarse:下品な
- due to 〜:〜の理由で
- not 〜 any:まったく〜ない(全否定)
荒い、ざらざらして洗練されていないという意味の言葉です。言葉や態度が洗練されていないと「粗野、下品」になりますよね。
理由、原因を説明するための言葉で、to の後には名詞相当語句が続きます。この使い方をする場合、不定詞を続けることはできないので注意しましょう。
この例ではdue が理由・原因の説明に使用されているわけではないため、不定詞が続いています。
否定文で「any」を使うと「まったく〜ない」という全否定と呼ばれる形になります。
「not 〜 any」は「no 〜」と書き換えられることを覚えておきましょう。
例えば「not 〜 anyone」は「no one」や「nobody」に置き換えられます。

上のポイントを押さえてしまえば意味は簡単に取れるでしょう!
この文は2つに分けることができます。
- The following program contains coarse language
- and due to its content it should not be viewed by anyone
「following」は「次の〜」なので、「次の番組には下品な言葉づかいが含まれている」になります。
まず、
- due to its content:その(番組のこと)内容のために、その内容のせいで
ですね。
続く「it should not be viewed by anyone」は、全否定に注意すると
- 番組は誰によっても見られるべきでない=番組を見るべき人なんていない
という意味になります。
つまり、製作者側が自ら

こんな番組見るんじゃないぞ!
と言っているわけです。これがもし
It should not be viewed by everyone.
という文であれば、
『みんなが見るべき番組』ではない = 好きな人だけ見てね
となるのですが、番組を楽しみにして再生した視聴者に対していきなり「誰も見ないでね」というメッセージをぶつけるところに、この文のサウスパークらしい面白さがあると言えるでしょう。
これから放送する内容には品を欠いた言葉・表現があり、その内容のために、誰に対しても番組の視聴をおすすめすることはできません。
まとめの日本語訳とクイズ

この番組に登場するすべての人物・出来事は、例え実在する人物をベースにしたものであっても、すべてフィクションです。有名人の声はすべてものまねです……非常に下手ではありますが。これから放送する内容には品を欠いた言葉・表現があり、その内容のために、誰に対しても番組の視聴をおすすめすることはできません。
サウスパークはかなり難しい部類ですが、何回聞いてもいくら解説されても本当にまったくわからない…という方は英会話に対する取り組み方を見直すことも大切です。
この本は、海外ドラマに限らず実際に日常的に使われる単語が非常に少ないという点に注目し、具体的な練習問題を通して英会話として使える英語を身につけるというコンセプトで作られています。Amazonの売れ筋ランキングで第1位を取ったこともあり、試し読みをすることもできるので気になる方はぜひチェックしてみてください!
クイズ
今回の内容を復習しましょう。
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