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を満たす確率過程はマルコフ連鎖と呼ばれ、確率過程の話の中でよく登場します。
参考 マルコフ連鎖について詳しくはこちら!

今回はその判定法を2つ解説します!
数式が得意な方は判定法①、苦手な方は判定法②を使いましょう。
確率の基本的な知識がある方(高校数学〜大学入門)
斉時的なマルコフ連鎖の判定法①
定理
ある集合
また、別の集合
このとき、ある関数
が成り立つならば、
与えられた条件より
が成り立つから、
よって、
したがって、条件付き確率の条件は無視できて
となる。ここで、
以上をまとめると、
推移確率
この定理を使うと、状態
で求められます。
例題
定理を適用する例として、ある地域のスマートフォンの修理業者を考えてみましょう。

この地域はとても広いので、毎日どこかで誰かのスマートフォンが故障します。
スマートフォンの持ち主は、故障した次の日の朝に修理業者に修理を依頼しにきます。
ただし、スマートフォンの修理には時間がかかるので、1日1台までしか修理できず、修理が完了するのは夕方ごろになります。
このとき、
としましょう。
独立性の確認
まず、定理を利用するためには、
が独立同分布であること と が独立であること
を確認しなければなりません。
が独立同分布
普通、今日は壊れやすい日だけど明日は壊れにくい日、といった状況は考えにくいですよね。そのため、ここでは毎日スマホは同じくらい壊れやすい(
また、今日は少ししか壊れなかったから明日はたくさん壊れる、といった因果関係も考えにくいです。なので、
と が独立
さらに、業者の未修理台数とスマホの壊れる個数には何の関係もないので、

それでは定理を使うために、
の場合
そして、次の日の朝には新しく故障したスマホが
修理が完了するのは夕方なので、
となります。
の場合
そして、先ほどの場合と同じように次の日にはまた
となります。
の漸化式
以上を踏まえると、
です。よって、どちらの場合も
ゆえに、定理より
斉時的なマルコフ連鎖の判定法②
先ほどの判定法①は数式を使わなければいけないので、少しとっつきにくい部分がありますよね。

実は、数式を使わなくても判定できる方法があります。
それが、次の定理です。
定理
確率過程
状態遷移図というものが作成できれば、それだけでOKという便利な定理です。
状態遷移図とは
状態遷移図というのは、
をまとめた図です。
ある状態からある状態への矢印(遷移)が書けるということは、
次の状態は1つ前の状態だけで決まる
というマルコフ性の証明です。
また、状態遷移図に時刻
例題
それでは定理を使ってみましょう。題材は、引き続き先ほどのスマホ修理業者です。
1日にスマホが
です。
この確率を使うと、次のような
定理から「状態遷移図が描ける=斉時的なマルコフ連鎖」なので、

判定法①の結果と一致していますね。
まとめ
今回は、マルコフ連鎖の判定法をご紹介しました。

状態遷移図が描ける場合は積極的に②の判定法を使いたいですね!
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