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バス会社や鉄道会社のサービスを向上させるには、
乗客の待ち時間を減らす
ことが重要です。

しかし、運行本数や頻度を増やすのには限界がありますよね。
実は、運行本数や頻度を変えずに待ち時間を減らす方法は存在します。
そして、その方法を導くためには再生過程の均衡分布を理解する必要があります。

そこで今回は、バスの待ち時間を例に均衡分布と待ち時間を最小にする条件について解説していきます!
確率の基本的な知識がある方(高校数学〜大学入門)
均衡分布とは?
均衡分布とは、一言でいうと
待ち時間の極限分布
です。

といってもこれだけではわからないと思うので、詳しく説明します。
待ち時間を考えるための再生過程
均衡分布の話に入る前に、まずは問題の設定を明らかにしておきましょう。
問題の設定・条件
ここでは、バスの到着に関する再生過程を考えます。
次のように変数をおきましょう。
図にすると、次の画像のような感じになります。
待ち時間
この再生過程で、時刻
再生過程
時刻

この
そのため、
(
しかし、これを求めるにはテクニックが必要なので、一旦次のような再生報酬過程を考えます。
待ち時間の分布を求めるための再生報酬過程
報酬の導入
求めたいのは
なので、次のような報酬を考えます。
これは、待ち時間が

言い方を変えると、バスの到着時刻の
累積報酬 (再生報酬過程)
報酬

時刻

バスの到着時刻
ちなみに、この
時刻
を表しています。
時間の単位は問題によって秒・分・時間など様々です。
再生報酬関数
再生報酬過程において、
今回の例では、
時刻
を表します。
が得られます。

時刻
ここで、
なので、
である。
よって
部分報酬
部分報酬モデルの考え方にしたがって、時刻
となります。
再生報酬定理
ここまでで再生報酬過程が定義できたので、再生報酬定理を適用します。
すべての自然数
となる。
参考 再生報酬定理については、こちらの記事で解説しています。

途中の式変形で登場するので、部分報酬の期待値だけ最初に確認しておきましょう。
部分報酬 の期待値
計算を行うと、
であることが求められます。
部分積分を使うと
となる。
ここで、
だが、
となることはない。よって、
また、
なので
以上をまとめると
再生報酬定理の適用
上で求めた
なので、再生報酬定理を適用すると
となります。

これは後で式変形のために使うので、どういう意味かは置いておきましょう。
待ち時間の分布-客の到着が一様分布
さて、ここまでの話は客の到着時間に関して何も仮定していませんでした。

要するに、到着時間がどんな確率分布にしたがっていても成り立ちます。
ここからは、話をさらに深めていくために客が時刻
つまり、客の到着時間を
と仮定します。
このとき、確率密度関数は
です。
待ち時間の確率分布
客の到着時間が一様分布にしたがうとき、待ち時間の累積分布関数は
です。

これは累積分布関数を確率密度関数で表しただけです。
確率密度関数
となります。
待ち時間の極限分布と均衡分布
が成り立ちます。

これが待ち時間の極限分布です!
そして、この式の右辺は
と書き直すことができます。
これは
としましょう。
すると、
になっています。
の2つを確かめればOKです。
まず、
よって、
また、
なので、
この
均衡分布の確率密度関数は、
です。
待ち時間の期待値
以上で待ち時間の極限分布がわかったので、最後に期待値を求めると
となります。
まず、計算に必要なので次の式変形を考える。
となる。
よって、
これを用いると、

雇える運転手や所有するバスの台数には限りがあるからです。
一方で、
よって、この式からわかるのは分散を小さくすればするほど待ち時間が少なくなり、サービス向上につながるということです。
つまり、
できる限り同じ間隔でバスが到着するようにする
というのがサービス向上の鍵になるということが、確率的な分析の結論になります。
まとめ
今回は、再生過程の応用として待ち時間の極限分布を例に均衡分布を解説しました。

客がランダムに到着するなら、バスは等間隔で到着させるのがベスト、というのがポイントですね!
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