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のような「〜ing」で終わる単語の語尾の「g」が
のように抜け落ちてアポストロフィ「’」になってしまう現象は G-Dropping と呼ばれ、ドラマや映画の字幕、歌の歌詞などでよく登場します。
G-Dropping という名前は聞いたことがなくても、「〜in’」で終わる形なら見たことがあるという方は多いのではないでしょうか?
G-Dropping を簡単に理解しようとするのであれば
という2点だけを押さえられれば十分で、それ以上を気にする必要はありません。
参考 G-Dropping の使い方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
しかし、もう少し細かく見ていくと、実は「〜ing」と「〜in’」には
単なる省略ではない明確な違い
があります。
「〜in’」は「〜ing」の単純な省略じゃなくて本当に違うの?
実は
「〜ing」の最後の「g」が発音されないから「〜in’」と省略される
というのが間違いです。
確かに一見すると
のような違いがあり、あたかも最後の「g」が省略されてしまったようにも感じられますよね。
「〜ing」と「〜in’」は発音記号が違う→発音が違う
「〜ing」と「〜in’」の発音は、発音記号を使うと次のように表されます。
発音記号なんてわかんない…
という方でも大丈夫!2つの記号をよく見比べてみましょう。
「i」の発音はどちらも同じ
最初の[ɪ]は「〜ing」の「i」に当たる「イ」っぽい音の部分に対応しています。
つまり、「i」の発音は「ing」でも「in’」でも同じです。
「ng」と「n’」の発音は違う
2つ目の記号はスペルで言うと「ng」と「n’」に対応します。
それぞれ[ŋ]と[n]というすごく似た形をしていますが、よく見ると違う記号ですね。
発音記号が違うということは音が違う
ということを意味しています。
つまり、「n’」と「ng」は発音が違います!
そのため、「ing」と「in’」の発音が違うというのは間違いありません。
発音記号が違うからといって音が省略されているわけではない
しかし、発音が違うからと言って音が省略されているわけではありません。実は、ここで省略は起きていません。
発音記号をよく見るとわかるのですが、「ing」が「in’」になると
[ŋ]の音が[n]の音に置き換わる
というのが正しい説明になります。
「省略」ではなく「置き換え」なのがポイントです!
つまり、「ing」を「in’」にすると「g」の音が聞こえなくなるのではなく、他の音に置き換わってしまうのです。
「〜ing」と「〜in’」の違い-[ŋ]と[n]の発音の違い
ここまでで、「〜in’」は「〜ing」の発音が省略されたものではなく、発音が置き換わったものなのだという点は押さえられたと思います。
ここからは、発音が具体的にどのように違うのかを見ていきましょう。
先ほども見た通り、
「〜ing」と「〜in’」の違いは[ŋ]と[n]の違い
なので、[ŋ]と[n]の違いに注目します。
まずはわかりやすい[n]からです。
[n]の発音
[n]は舌先を歯茎に付けて発音する「ん」の音で、専門的には歯茎鼻音と呼ばれます。
「舌先を歯茎に付けて発音する」だけではよく分からないと思うので、具体例を見ましょう。
これらの単語を自然な速度で発音してみると、「ん」のところで舌が歯茎に当たるのが確認できると思います。
変に意識してゆっくり発音しすぎると[n]の音から離れてしまうので、あくまで自然な速度が大切です。
「〜in’」の「n’」はこの音なので、
などを発音すると、発音し終わったあとには舌先が歯茎にくっ付いている状態になります。
イメージとしては、「引導(いんどう)」の「いん」に近いような音ですね。
続いて[ŋ]の発音を見ていきましょう!こちらは少しトリッキーです。
[ŋ]の発音
[ŋ]は舌の根元を上あごに付けて発音する「ん」の音で、専門的には軟口蓋鼻音と呼ばれます。
具体例は以下の通りです。
これらの単語も先ほどと同様に自然な速度で発音してみましょう。「ん」のところで舌の根元が上あごにくっつくのが確認できると思います。また、それとは逆に舌先は自由に動かせるはずです。
「〜ing」の「ng」の発音はこの音です。この時点で気付いた人がいるかもしれませんが、
[g(グ)]の音はどこにも出てきません。
「音楽」は「がく」の部分があるので[g(グ)]っぽい音がありますが、「参考」や「金塊」には[g(グ)]のような濁った音は全く登場しませんよね。
つまり、「〜ing」だろうと「〜in’」だろうとカタカナで表記すると「イン」であって「イング」になることはそもそもありません。違うのは「ン」の発音の仕方なのです。
実際に[ŋ]と[n]の音の違いを聞いてみよう!
なんとなーく頭では理解できたと思うので、実際に音声を聞いてみましょう。
YouTube で G-Dropping について簡単に説明している動画を見つけました。
違いがわかりやすいのは 0:32 〜あたりの「something」と「somethin’」の部分です。
あれっ!?「something」の方は[g(グ)]っぽい音が聞こえたけど??
と思った人、よく聞き取れています。
日本語では[ŋ]で単語が終わることがないので感覚が掴みにくいですが、[ŋ]の音で単語が終わる場合、舌の根元が上あごを離れる瞬間「グ」っぽい音が出ることがあります。
正確には、舌の根元を離すまで発音を続けていれば「グ」っぽい音が出ますし、それ以前に発音を止めてしまうと「ン」の音で終わり「グ」は聞こえません。
例えばその後 0:36 〜あたりの「doing」と「doin’」に関しては、「doing」の方がゆっくり発音されているため少し違うようにも聞こえますが、どちらも「ン」で終わっているためその違いはかなり微妙で難しいですね。
聞き分けは難しくても発音の時はきちんと意識をしよう
上の動画からもわかる通り、[ŋ]も[n]も「ン」の音なので聞き分けるのは難しいですが、ネイティブスピーカーはこの違いを十分に聞き分けます。
「〜ing/in’」において[n]の音はインフォーマルに聞こえてしまうため、普段の会話では問題ないものの、スピーチや面接などフォーマルな話し方が求められる状況ではきちんと[ŋ]の意識で発音するようにしましょう。
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コメント
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