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フランスに留学する際、留学先の学校付近の寮に住むという人は少なくないと思います。
学校と提携していて手続きがスムーズなことが多いので、自分で1から探して連絡を取って契約をして…という手間を考えると非常に楽ですよね。
もちろん中には自分で部屋・家を見つけて賃貸契約しているという人もいるでしょう。
しかし、それが寮であろうが賃貸であろうが、帰国や引っ越しなどのタイミングでいずれ離れなければいけない日が来るでしょう。その際、フランスでは
部屋を解約する際には Préavis de Départ という書類を提出する
必要があります。
Préavis de Départ とは
Préavis de Départ は、簡単にいうと解約予告書・退去届のことです。
寮の管理会社や大家さんの側には色々と手続きがあるため、
それじゃあ今日でこの部屋を出て行くので、お世話になりましたー!
といきなり言われても対応できません。
部屋を解約する際には備品の破損や床・壁の汚れ、水道・電気・ガスなどのチェックを行うので、出ていきたいと言ってもすぐに出ていけるわけではないのです。
そこで、「この日に出ていきますので、よろしくお願いします」という予告を事前に行い、退去日の諸々の手続きを滞りなく行うたために Préavis de Départ を書く必要があります。
日本の場合は退去したいという連絡を入れるだけで済むこともあるようですが、フランスにおいてとみーの周りではそのような話を聞いたことがなく、みんなきちんと書類を作成して提出していました。
Préavis de Départ の提出日
Préavis de Départ は、借りている部屋・寮により
のどちらかまでに提出しなければならないとなっていることが多いです。寮など人の入れ替わりが頻繁にあるような場合は1ヶ月であることがほとんどです。
とみーの寮でも1か月前に提出することになっていました。
実際にいつまでに提出しなければならないかは通常入居時に伝えられるので、よくチェックしておきましょう。
契約書に書かれていることもあります。
退去日の1ヶ月・3ヶ月前を切ってしまった場合
フランスは日本と異なり事務的な手続きが予定通りに進まないことが多いので、
引越し先の入居日が決まるのを待ってたら実際に退去したい日まで1か月を切ってしまった!
なんて状況に陥ることも珍しくありません。
結論から言うと「明日すぐに退去したい」といった直前のお願いにならなければ1ヶ月を切っていても問題なく Préavis de Départ が受理され、希望の日に退去できることがほとんどです。というのも、正しくは
Préavis de Départ が受理された日から1ヶ月(3ヶ月)以内に退去しなければならない
という考え方だからです。
そのため、退去日の1ヶ月前ちょうどに提出できるのであればそれがベストです。
土日は受け付けられないことがほとんど
フランスでは、スーパーなどの一部を除けば土日は営業をしないお店がほとんどです。そのため、土日に退去することは基本的に難しいということを覚えておきましょう。
当然 Préavis de Départ も土日には提出できないことが多いので、退去日の1か月(3ヶ月)前が土日の場合は注意です。
このような場合、その週の金曜に提出を済ませても問題がないのか、それとも次の週の月曜を待たなければいけないのかが不安な場合は、直接管理者や大家さんに相談しましょう。
Préavis de Départ の提出方法
寮の管理会社や大家さんが近くに住んでおり、直接手渡しできる場合は手渡しして構いません。
直接手渡しできる状況にない場合は、郵送することになります。この場合、通常の郵便ではなく受け取り証明付書留郵便(Lettre Recommendée avec Avis de Réception)という記録が残る形での郵送を求められることがほとんどなので、注意が必要です。
管理人にメールで送信する、というのも受け付けてもらえない場合がほとんどです。
上でも説明した通り、1ヶ月(3ヶ月)のカウントダウンは書類が管理者・大家さんの元に届いて受理されたタイミングから始まるので、郵送の場合は送ってから届くまでの期間を考慮に入れるようにしましょう。
Préavis de Départ の書き方・テンプレート
Préavis de Départ は書き方が決まっているので、細かい情報を各々のものに置き換えれば以下のテンプレートが使えます。
青字の部分は適宜置き換えましょう。
書留郵便で送る場合は赤字の「Lettre recommandée avec avis de réception」という記述を加え、手渡しをする場合はこの文言を削除しましょう。
また、「Madame, Monsieur」の部分は受け取り人が
- 女性であることがわかっている場合 → Madame のみ
- 男性であることがわかっている場合 → Monsieur のみ
- 不明な場合 → Madame, Monsieur の両方
のように、状況に応じて変化させます。
「je suis tenu(e)」の部分はみなさんの性別に応じて
- 女性:tenue
- 男性:tenu
のように語末の「e」の有無が変わります。
最後に署名をするのを忘れてはいけません!
フランス語での表記に慣れていない方は、いくつか注意点があるので確認しておきましょう。
名前の書き方
フランスでは、名前を表記する際に姓(苗字)を大文字で表記します。
姓と名の順番にはあまり厳密なルールがないので、大文字にすることでどちらが姓なのかを明確に伝えることができます。
義務ではないので忘れても問題はありませんが、フランス人が普段見慣れない日本人の姓と名を見分けるのは困難なので大文字にしてあげた方が丁寧です。
また、寮などで管理会社を通じた契約を行なっている場合、相手先の名前の名前がわかれば表記し、わからなければ役職や部署名を表記します。
どれも詳しくわからないという場合は会社名だけでもしっかり記入しておきましょう。
日付の書き方
2種類の表記法が存在しますが、どちらでも構いません。
どちらも最初に「le」が付き、「日→月→年」の順番です。
なんて書いてあるの?
テンプレートはありがたいけど、変なこと書いてないよね??
という方のために、上のテンプレートで書いてある内容の日本語訳を載せておきます。
今回の記事は以上になります!部屋をあけるときはゴタゴタしてしまうので、早め早めに行動しましょう!
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